【低学年向け】勝てる読書感想文を書く!〜下書き編〜
この記事は「読書感想文を楽に書く方法」ではなく「勝てる読書感想文を書く方法」です。
今年、我が子の読書感想文も青少年読書感想文コンクールで賞をいただきました。文自体は我が子が思ったことをストレートに書いたものですが、低学年の場合は本選び、原稿用紙の使い方、文字数合わせなど親や学校の先生のサポートが絶対必要です。
前回は本選びについて紹介しました。
今回は下書きについて紹介しようと思います。
事前準備
■学研の『毎日のドリル 小学1年 さく文』
https://hon.gakken.jp/book/1130504500
『どくしょかんそう文をかこう①~③』と『げんこうようしのつかいかた』はあらかじめやっておきました。

後述しますが、接続詞は別途対策しておいた方がいいです。
■原稿用紙
400字詰の一般的な原稿用紙はマスが小さくて低学年には向きません。マス目の大きい原稿用紙を使いましょう。
(注)公式の募集要項では「原稿用紙の大きさ・字詰に規定はありません」とありますが、地方審査会で独自の決まりを設けている場合があります。必ず学校の先生に問い合わせてください。うちの地方審査会では低学年のみマス目の大きい原稿用紙が認められるとのことでした。



うちはアピカの240字詰(15字×16行)を使いました。

■本
対象図書として、何十回と読んでいるお気に入りの本1冊
結果論ですが、この本はある社会問題をテーマにしていて、これがコンクールではプラスに働いたと思っています。
参考にした資料として、同じ作者が書いた別の本2冊
作者の主張が別の表現で記載されているので、作者の考えをより深く知ることができました。
なお、他の本を参照した場合は応募票の下の方にそれを記載するところがありますので、忘れずに記入しましょう。

応募票絡みでついでにお知らせすると、本の定価・大きさ・ページ数なども記載する箇所があります。(めんどくさ)
ちなみに対象図書も参考資料もひらがなばかりの横書きの絵本です。
下書き開始
インタビュー方式で進めていきます。回答は口頭で言ってもらった上で、ノートに自分で書いていってもらいました。
動機等の導入部分
実体験や本のテーマに合った動機なら絶対に書くべきです。上位入賞を目指すならここが肝です。本選び編でも書きましたが、上位入賞者は実体験を通して登場人物と自分を重ね合わせています。
逆に、そうでないなら字数の無駄なので何も書かない方がマシです。我が子の場合は「おばあちゃんが買ってくれた一番好きな本だから」という、本の内容と全く関係のない動機だったのでカットしました。
あらすじ
最初の印象的な場面までのあらすじを書いてもらいます。
しかし、小学校低学年の夏休み時点で要約というのはなかなか難しいものです。5W1Hをひとつひとつ問いかけながら書き出してもらいます。
あらすじは後々字数調整に使いたいので、下書き段階では長めに書いてもらうといいでしょう。
印象的な場面に対する感想&その理由
印象的な場面を列挙してもらって、
まずは、プラスの感情かマイナスの感情かの確認
次に、その感情をもう少し具体的な言葉で表せるか
最後に、なぜそう思ったか
この「場面&感想&理由」を2・3セットくらい書きましょう。感想も理由も1文ずつで十分です。
これでようやく前半が終わりです。
テーマの総括
この話を題材にして作者は読者に伝えたいのか。それが書いてある部分を指摘してもらいます。
要約がベストですが、難しければ「」を使って本文を引用してもいいでしょう。
作者が別の本で違う表現をしているかもしれないので、それもチェックです。
この段落の最後に、「作者の主張に対して自分はこれからどうしていくべきなのか」という問いの文を起こします。
持論展開
本の中には「こうするといい」という明確な答えが書いてありましたが、我が子はそれを書かずに持論を展開し、決意表明を書きました。さらに、現実的にそれが不可能な場合における代案も考えていました。これでオリジナリティが出せたのではないかと思います。
親チェック
子供の休憩中に親が文法や字数をチェックします。
接続詞がほとんどない…にもかかわらず160字オーバーしてる…
休憩が終わったら、付け加える部分とカットする部分を相談します。ひとつひとつ理由を説明して、本人が納得したら付け加えたりカットしたりしてもらいます。
まず、動機がテーマと関係ないから全カット!あらすじの中で、重要でない箇所を一部カット!理由がくどすぎるところをカット!
接続詞は今教えるから覚えてくれ!!…などなど
再度親がチェックして文法や字数がOKならいよいよ清書です。
総評
青少年読書感想文全国コンクールは、生徒・保護者の問い合わせはまず在籍校の先生にして、先生が実施都道府県に問い合わせることになっています。地方審査会によって規定が違うので公式HPの要項は全くアテにならず、逐一先生を通して又聞きすることになります。学校の先生って大変ですね…。どうか我が子の受賞で先生に金一封出ますように…公務員だから出るわけないか。
次回はコンクールの規定に沿った清書をご紹介しようと思います。