授業参観
小学校に入学して初めての授業参観がありました。
教科は算数です。
内容は、1~5まで数えたり、数字を書く練習をする、というものです。難しい内容ではありませんが、後々のことを考えると数字を綺麗に書くということは大事ですね。
うるさい!
1~5まで数えるのは、算数セットのブロックを使うようです。
急に我が子が大声で
「俺10まで数えられる!ねえ!俺10まで数えられるぜ!」
と言います。
うるさい。
授業中は挙手して指された人だけが喋って良いのだ。それにわざわざ10まで数えられることをアピールしなくても、ほとんどの子は10まで数えられる。でも今日はそういう授業じゃないからみんな静かにしているんだ。
ブロックを動かしながら
「いち、に、さん、し、ご」とみんなで斉唱すると、
先生の「はい、よくできました」という声に重ねて
「ろく!しち!はち!きゅう!じゅう!」という我が子の声が聞こえます。
だからうるさいって。
上履きはどこへ
ここでふと気づいたことが。
あれ?我が子が上履きを履いてない…?どこいったんだ?
床を見渡すと、我が子の前の席の子の足元に上履きが落ちてます。その子は上履きを履いているので、間違いなくうちのでしょう…。
ちゃんと履けよ…。
ピラミッド、崩れる
次に、みんなで人差し指で空中に数字を書く練習になりました。
…ん?
我が子はまだブロックを並べています。先生の指示も、みんなが今何をしているかもお構いなしです。
我が子は一番後ろの席なので、頭をペシッとしたかった。でも、(授業参観中に体罰はまずい)とか(こういうのも含めてありのままの授業参観なのかも)とかいろいろ考えてペシッとしたい気持ちを抑えていました。
そのうち、我が子はブロックを積んでピラミッドを作り始めました。
何やってんだこいつは…恥ずかしくて帰りたい…でも親として現実を見届けなくては…
そして、我が子の手が滑り、ピラミッドが崩れました。
カランカランカラン!!
ブロックが床に散らばります。
先生が慌てて来て
「何やってるの!今はブロックを使う時ではないでしょう!」
先生がブロックを拾ってくれますが、我が子は床を見ているだけで何もしません。
上履きを履かせてもらう
先生は、我が子が上履きを履いていないことに気づきました。
「あなた上履きはどうしたの?」
我が子は「あれ?そういえばどうしたっけ?」と上履きを履いていないことに今気づいた様子。先生は前の子の席の下である上履きを見つけると、なんと、履かせてくれました。
帰りたい…
クラスメイトも親御さんも、我が子による1人学級崩壊の様子を冷ややかに見守っています。
(ああもう帰りたい!早くこの時間が過ぎ去ってほしい!)
(このバカの親が自分だと周りの人に気づかれたくない!)
全身の毛穴から冷や汗がダラダラ出るような長い長い時間でした。授業が終わると、誰とも目を合わせないように急いで帰りました。