四谷大塚リトルスクール1年生後期を振り返って
後期の初めから入塾した四谷大塚リトルスクール。
学校の補足もあり、先取りもあり、思考系もあり、受験直結の内容もありで、その日その日のテーマはともかく、全体としてみたら偏りがない「バランス型」という印象でした。
算数
繰り上がり・繰り下がりのない筆算やコンパスの使い方など軽い先取りもありました。あとは掛け算・割り算を知っていれば簡単に答えが出る問題があったり。これらはガッツリ先取りしている子には退屈だったと思います。
思考系は、ひらめきやパターン化ではなく、とにかく手を動かして試行錯誤しながら答えを出そうとする根気を鍛える方針のようです。ですので、解法パターンがあるものでも、最後までそれは教えてもらえませんでした。低学年でのパターン化は悩ましいところで、低学年のうちは試行錯誤で脳みそを鍛えればいいような、授業の最後にパターンを教えてくれてもいいような、複雑な気持ちでした。
さいころの転がり・立方体の展開図など、渋谷学園渋谷でも出題されたような受験に直結する内容もありました。
あとは、四谷大塚はやたらお金で考える問題が多い…。コロナ禍で子供を買い物に連れて行かないし、キャッシュレス時代で、我が子はお金を使う機会がないのでピンときていないようでした。
国語
漢字は基本的にホームワークで勉強するのですが、これは秀逸です。習っていない漢字も使った難しめの熟語をいくつも載せて、辞書で調べさせて語彙力を鍛えるという意図があります。
慣用句・ことわざ・四字熟語も早くから慣れ親しめるように(というか、親に大事だよと知らしめるために?)繰り返し出てきます。これは出てくる都度覚えるのはもちろんですが、語彙力系の教材を別途用意した方がいいですね。
文法は若干手薄な印象でした。「いつ・どこで・誰が・何をした」程度です。あとは接続詞が少々。この先は2年生で扱われるのでしょうか。
長文読解は本文の長さは十分ですが、月に1回しかなく、事前に3回音読するという予習もあり、問題も難しくない、など「これで十分か?」と思っています。もう少し本文短くてもいいから読解力をつけようと難しめの問題を頻繁に解こうとするならば、やはり別教材を用意すべきでしょう。
その他印象的だったこと
公文をやっている子がいるのは想定済みですが、SAPIXとの掛け持ちも何人かいます。確かに、塾選びについてあれこれ悩むより、週1の低学年のうちに複数の塾に在籍して違いを比べ、3・4年で一つに絞るのが一番賢いと思います。もちろん校舎によっては今さらSAPIXの入塾テストは受けられないのですが…。