【低学年向け】勝てる読書感想文を書く!〜本選び編〜
夏休み前になると「読書感想文を楽に書く方法」みたいな記事をよく見かけます。しかし、この記事は「勝てる感想文を書く方法」です。せっかくだから青少年読書感想文コンクールに出すようなかっこいい感想文を書いてみませんか?
今年、我が子の読書感想文もコンクールで賞をいただきました。文自体は本人が思ったことをストレートに書いたものですが、本選び、原稿用紙の使い方、文字数合わせなど、低学年の場合は準備や進め方など親や学校の先生のサポートが絶対必要です。その中でもコンクールで勝ち進もうとする場合、特に本選びが重要になってきます。
今回は、読書感想文への取り組みの中でも本選びについて紹介しようと思います。来年の夏休みに向けて本を読み始めてもいいと思いますし、なんなら今から書き始めてもいいのでは?
経験があることが絶対有利
上位入賞を目指すのであれば、本のテーマと実際に経験したことが密接に絡み合う必要があります。上位入賞者は登場人物と自分を見事に重ね合わせていて、明らかに本選びの際に実体験を意識していると感じます。
例えば四谷大塚リトルスクールでも題材になった『えっちゃんとこねこムー』

第34回青少年読書感想文コンクールの課題図書です。泣けます。いい本です。
ですが、はっきり言って、病気や怪我もなく手術の必要性もなく猫が好きでもないお子さんが、この本を読んでどんなにいい文章を書いても賞は取れません。逆に、もし病気や怪我で手術が必要だけど勇気が出ないお子さんが猫を飼っていたら、この本で入賞間違いなしです。
参考までに第66回小学校低学年の部 内閣総理大臣賞
https://www.dokusyokansoubun.jp/text66rd/stei.html
めっちゃ泣けるやん…こんなん優勝に決まっとるやろ…
「そんな経験ないし…都合よくそんな本ないし…」という方も多いと思います。というか、そういう方ばかりでしょう。
それならば、なるべくテーマや作者の主張がはっきりしたものを選ぶといいと思います。表彰式での展示や朗読からは、経験に結びつけられるもの以外では社会問題を扱ったテーマがよく選ばれていて、それに対して自分なりの解決策を論じるものが多い印象でした。
1年生にお薦めの本
『しょうぼうじどうしゃじぷた』

『適材適所』がテーマ。体が小さいことを気にしている子、身体能力が劣っていることを気にしている子にぜひ感想文を書いてもらいたい本です。まさに体が小さく身体能力が劣っている我が子のための本だと思ったのですが、我が子はそれを全くコンプレックスに思ってないので、あまりピンとこなかったようで、感想文の題材にはしませんでした。
ちなみに、横書きの絵本でも1年生なら青少年読書感想文コンクールで勝ち進めますのでご安心ください。
総評
ここまでいろいろ書いてきましたが、感想なんて人それぞれなのに『賞を目指す』という考えはなんだか違う気がします。しかも選んだ本によって有利不利があったり、実体験が絶対有利だったり、そんなのはおかしいと思います。
しかし、夏休み明けの学校で「廊下に展示された俺の感想文、誰も読んでくれなかったよ…」としょげていた我が子が、表彰式で生まれて初めての賞状を嬉しそうにもらっているのを見ると、成功体験としては良かったかなと思いました。
次回は、賞をいただいた我が子が実際どのように感想文を書いたのかをご紹介しようと思います。