地元の公立中 説明会

本当に中学受験をしたほうがいいのか、地元の公立中ではダメなのか、今一度確認するために地元の公立中の説明会を聞いてみました。

この中学に通う近所の子達はいたって普通の中学生に見えますが、学校側の説明はどんなものでしょうか?

小規模校

1学年の人数は40人弱~50人強で、クラス数は1もしくは2という小規模校です。

学区割は、今通っている公立小学校からそのまま持ち上がります。つまり、他の小学校からの合流がなく、今通っている小学校から他の中学校への分割がありません。

小学校の1学年は約80人いますので、各学年の人数が毎年そんなに変わらないと仮定すると、37%~50%くらいは中学受験により地元の公立中学には入学しない計算になります。決して名門公立小学校ではないのに、想像していたより中受率が高くて驚いています。

部活の数が少ない

生徒数が少ないのに部活の数を増やすと、各部活の人数が減ってしまい、メンバー不足で大会に出場できなくなります。そのため、部活の数を絞っていて、普通の学校なら当然あるようなメジャーな部活が軒並みありません

うちは部活は重視していませんが、ここまで選択肢が少ないと「う~ん…」と思ってしまいます。

小学生時代に何かスポーツを習ってきて、中学に入ったらその部活で活躍するぞ!なんていうことはこの中学ではできないので、これがきっかけで中学受験するご家庭も多そうです。

英語教育について言及がない

私立中の学校説明会といえば、どこもかしこも英語教育・ICT・人間教育について説明があります。

この中学でもICTと人間教育については話がありましたが、英語教育については一切言及されませんでした。特別な英語の授業があるわけではなく、文部科学省や区の教育委員会の方針に沿った義務教育がなされるだけだと思われます。

宿題がない

この中学は、生徒の生活形態や学習深度に合わせた家庭学習を支援することを重視しています。

勉強が得意な子も苦手な子も忙しい子もいるので、画一的な宿題はそぐわないということで、なんと!宿題がありません。

平均的なレベルの課題をいちおう渡されますが、やってもやらなくてもいいし、提出しなくても成績に考慮されません。提出すると添削をしてもらえます。

その代わり、家庭でどんな勉強をしたかを記したノートを毎日1ページ書いて提出することになっています。問題を解いた答えを書いてもいいし、「塾でこれをやった」「習い事があったから勉強できなかった」とかでもOKだそうです。提出するとメッセージをつけて返却されます。

校則は厳しくない

「画一的な指導から個に応じたきめ細やかな指導へ」ということで、全校的な校則は厳しくありません。髪の長さや色、アイプチ等も先生と本人とで相談して、最終的には生徒の自主性を尊重するそうです。とは言っても行き過ぎや間違いで他の人の迷惑になるようなことについては、軌道修正を促すとのことです。

私服の導入

いちおう制服というか標準服というものがあり、入学式と卒業式のみ強制されます。普段は天候・体調・授業の内容・部活等を考えて、学校生活に相応しい服装を自分で判断して良いそうです。ただし、今はコロナ禍で更衣室が使えないので、体育がある日は登下校時から体操服となっています。なお、標準服の廃止も現在検討中ですが、入学式と卒業式の強制をなくして標準服の存在自体は残すというのが落とし所かも?ということでした。

スマホ

スマホ持ち込みの許可を検討中で、許可された場合を想定して鍵付ロッカーを設置したそうです。ということは、流れは許可の方向ですね。

ICT

ChromebookでClassroomやミライシード(ベネッセの学習ソフト)を使うそうです。ミライシードは小学校でも宿題にされることがありますが、使い勝手が良くないのでちょっとうんざりしています…。

感想

宿題や校則など、校長先生の裁量の範囲内でより現代風の学校にしようという意気込みは伝わってきました。しかし、私立の説明会を聞いた後では小規模の公立中学の限界を強く感じます。

ここで3年間過ごした後には高校受験が待っています。その時の学力・内申の不確かさを考えると、そこそこのレベルであっても中学受験をした方がリスクヘッジできると思います。

また、大学受験まで考えると、特に英語については私立のほうが絶対安心です。

あとは、部活の選択肢が少なすぎてつまらないかな…。

近い・安いというのは大きなメリットですが、それを考慮しても、うちは中学受験すべきだと思いました。